秋山進理事長は9日、2012年度(平成24年度)安全大会を水戸市の県建設技術研修センターで開催。大会では、安全講話や安全パトロール活動報告、表彰などを行い、参加した組合員の従業員約100人は、安全への意識を一層高め、無事故無災害の大切さを再確認した。
　あいさつで秋山理事長は「建設業を取り巻く環境は厳しいものがありますが、現場は常に変化しています。安全で働きやすい現場をつくってまいりましょう。寒暖の差も大きくなり、日暮れも早くなってきました。一段と気を引き締めて、絶対無事故で仕事を進めていきましょう」と呼び掛けた。また、市および水戸警察署と防犯協定を締結したことを報告し、「地域に貢献する組合として今後も活動してまいりたいので、ご協力を」と訴えた。
　続いて防災委員会の11年度の活動報告、12年度の活動計画が紹介され、日ごろからの安全のレベルアップを図り、事故のない現場を構築していくことを確認した。
　表彰では、94作品から選ばれた安全標語の優秀者、地域貢献活動賞の受賞者、市発注工事での優良工事表彰受賞者をたたえた。市発注工事での優良工事表彰は、これまで2年に1回行われていたが、本年度よりその年でパトロールを行った中から選ばれることとなった。地域貢献活動賞は今回から新しく始めたもので、記念すべき第1回目は、永年にわたって各種清掃活動や地域ボランティア活動に取り組んでいる（株）綿正工務店が受賞した。その後、受賞者を代表して（株）葵建設工業の中島克己氏が謝辞を述べた。
　来賓祝辞では、高橋靖水戸市長（磯崎和廣総務部長が代読）が、「市内も復旧が進んでいます。今後も、市民が安全で安心できる魅力あるまちづくりにご支援・ご協力を」と挨拶。関眞人水戸労働基準監督署長は、管内で建設業の労働災害が増えていることを憂慮し、「墜落災害対策、重機災害防止を重点に、トップから現場の方まで一丸となって労災防止に取り組んでいただきたい」と挨拶した。
　講話では、水戸労働基準監督署安全衛生課の立原昇課長が最近の労災発生状況と防止対策について解説。大震災以降、建設業の労災が増加していることに触れ、墜落・転落、機械関連、倒壊の3大災害対策として①労災防止活動の周知・広報②リスクアセスメント③交通事故防止　を挙げ、推進してほしいと望んだ。
　最後には、安全宣言として「労働安全法を順守し、作業の安全と健康管理に努めるとともに、組合員の知恵を集結し、地域社会の発展に寄与することを目指します」などと全員で唱和し絶対無事故を誓い合った。