水戸市建設業協同組合は水戸市開催の、技術者を対象とする技術職員研修会に今月7日から9日まで、水戸市が発注した東町運動公園体育館建設工事現場(緑町2丁目)で参加しました。参加者は主に若手技術者で、市から103人、協同組合から25人が参加。大規模建築現場の施工状況を見学し、理解を深めました。
現場は清水・岡部・東洋JV様の協力をいただきました。
研修では、まず現場の担当者から工事内容のポイントを受講。現場の生産性向上に向けて、観覧席の段床や小階段を現場で製作するサイトPC計画(工業化計画)、基礎梁や柱筋地組などの躯体を鉄筋ヤードで先組みするユニット化計画、アリーナ屋根の張弦梁上架で生じるスラストによる下部構造体への影響を考慮した支持条件の検証などの説明を受けました。
その後、メインアリーナの段床部、さらにサブアリーナの張弦梁鉄骨の施工現場を見学。施工手順などの説明を受けるとともに、活発な質疑応答を行いました。
東町運動公園体育館建設工事は、地下1階地上3階、RC造(体育館屋根はS造)で、建築面積1万1146・73m2、延床面積1万6803・73m2。建物高さは22・68m。施設はメインアリーナ、サブアリーナ、ボクシング・レスリング・フェンシング場、多目的室、テニスコート等で構成。座席数はメインアリーナが固定2382席と可動1548席、サブアリーナが固定192席。2019年春の完成を目指し施工が進んでいます。
参加した市職員は「市内で、これほど大規模な建築物の現場で研修できるのは大変に貴重なこと。勉強になった」と話し、協同組合の技術者も「このような現場を見る機会は、なかなかないです。参考になりました」と感想を話しました。