水戸市建設業協同組合(根本勝義理事長)は、市内の他の建設関係3団体と共に市に提出していた施工や積算などの要望事項に対する説明会を10月27日、市内の県建設技術研修センターで開催しました。要望のうちICT活用工事について設計変更で費用計上を求めたことについて、市では想定されるICT活用の適性などを見極め対象工事の発注等を検討していくなどと回答しました。
要望を提出したのは、本組合のほか水戸市管工事業協同組合(石田賢司理事長)、水戸市造園建設業協同組合(時沢義明理事長)、水戸市電設協会(宇田典文会長)。
説明会には市からは鈴木和男契約検査課長などが、4団体からは理事長や会長などが出席。市から要望内容について現状や今後の方針などの説明があり、意見交換を行いました。
あいさつで根本理事長は、各団体の取り組みに触れながら「組合員相互および3団体と連携し、一層の意思疎通を図り、地域の発展のために技術の研さんと意識向上を図り前向きに活動してまいりたい。望事項の回答について説明会を通して十分に理解され、今後の業務に生かしていただきたい」と述べました。
鈴木課長は近年の自然災害やコロナ禍に触れ、災害に強いまちづくりや「健康都市づくり」には地元建設業の優れた技術と丁寧な施工が欠かせないと強調。「意見交換の場を通して水戸市建設関係4団体と市との交流、連携、協力体制の円滑化を図ってまいりたい」とあいさつしました。
要望事項は契約や土木下水道、建築、業務委託、水道施設、造園工事、電気設備工事について、円滑施工や品質確保へ必要と思われる内容。
そのうち情報化施工(ICT等)については、設計変更で費用計上を要望。市ではICT活用工事について受注者から提案があった場合、工事成績の創意工夫で評価していると説明し、想定されるICT活用の適性等を見極め対象工事の発注等を検討していくとしました。
また施工時期の平準化、工事関係書類の簡素化、必要な費用の適正な設計計上などに努めていくと説明しました。